2018年映画感想まとめ

 3年近く放置していた当ブログですが、よく考えたら映画の感想ツイッターで1年に一度まとめるのこっちでやったほうがいいな・・・って気がついたので久々に蘇ります。まずは2018年から。

カンフー・ヨガ

 前年度公開ですが観たのは今年。細かいところは笑って流すべき映画とはいえなんぼなんでもガバ過ぎやろ!(木簡の扱いとか)とはいえ、元気なジャッキーが観れて新年幸先の良い映画初めになり申した。ただ最序盤だけジャッキーの笑顔が欠けて老いを感じさせるカットがあり(すぐ元気になって観客を安心させるという演出とはいえ)、今後襲いかかる「フォーリナー」の予習をさせられた気分でヒヤッとした。やっぱジャッキーは笑顔か、せめて喜怒哀楽激しい表情でないと観てる方が悲しい(割とマジ



バーフバリ 王の凱旋

 前年度公開ryバーフバリ!バーフバリ!カンフー・ヨガに続きユーラシア大陸インド亜大陸からの刺客続きですが、荒唐無稽アクションに派手な絵面&BGMに人間の情念にと、こんな盛り沢山映画がいきなり観られるとは思わなかった(語彙)。顔が、めぢからがいいですよね皆さん・・・。個人的ベストはクマラ王子。



キングスマン ゴールデンサークル

 これ2018年でしたっけ。この後のパシリム上昇と併せて二大前作登場人物を大切にしない映画。まぁそれだけならいいんですけど、いやよくねぇな、マーク強の扱いはマジでダメでしょ。麻薬問題のブラックジョークは割と楽しかったんだけどさぁ。




悪女

 カメラ回しがスゲーって話題になったアレ。観にいったら・・・ほぼカメラ回しがスゲー、が全ての映画でした・・・。いやなんというか、七転八倒した挙句にあのオチでいいのかしらんストーリー。冒険小説とかハードボイルド、というにもちょっと凄くないか。呆然としすぎて実は今ちょっとストーリーの細部が思い出せません・・・。今年の韓国映画、傑作が多く上陸したと聞いていますが(実際俺が観た限りのタクシーと1987はホンマに凄かった)、これはちょっとどうなんでしょう・・・別に駄作ではないと思うものの。



デトロイト

 辛い。いやダメ映画観た時の辛さとは全然別種の「映画体験として間違いなく良いもの」としての辛さですけど、重量級が過ぎる。今年は三看板、若おかみ、斬、と重量級が多過ぎてなんなの。人間どものgdgdさのせいで尊厳とか生命とか割と踏みにじられるの怖過ぎ。あと「とても良い人なんだけど異様に苦労させられる」ジョン・ボイエガがとにかくまた苦労させられ、これはなんかのタイプキャスティングかと勘ぐる俺。アファーマティブアクションはまずジョン・ボイエガの人生を楽にするところから着手したほうがいい(パシリム上昇はまぁまだ良いほうか




スリー・ビルボード

 デトロイトと立て続けにこれ観た俺に誰か癒しの言葉をくれ・・・。デトロイトgdgdで人を傷つけることの怖さを描いた映画なら、こっちは鋭さとgdgdのダブルビームライフルで人が傷ついていく怖さというか。憎しみの連鎖って言やぁ簡単ですけど、これ「連鎖する以外にロクに成果を上げない憎しみの苦しさ」ですよねどっちかっていうと。連鎖してても何かしらの成果が上がってりゃまた話は少しだけ違ったはずなんですよ(だからこそ「いや上がってないっす」ってオチがつけられている)。あと個人的には意外とイデオンみを感じた(ナンデ




ロープ

 perfect day。トトロじゃない方のデルトロ(ベニチオ)がメキシコ麻薬戦争じゃなくてバルカン半島NGOやるヤツ。恐らく実話を基にしたであろう数々の小ネタが、実話のはずなのに妙に寓話っぽいというか、今まで自分の知らなかったネタ満載&軽やかに重苦しい話(矛盾)をしてきて不謹慎な興奮があったというか。そういう「風景」に慣れ親しんだ結果、NGO職員も一種のウォージャンキー(ウォーモンガー?)になってるってのも凄かったですね。風景も、それを見る人もみんな戦争が染み付いてる・・・。同行してる子供の親の死体が吊るされたロープを見て「(俺たちは今ちょうどロープを探してるわけなので)使えそうか?」「ああ」はスゲーでしょいくらなんでも。あと旗と領土の話も結構エグい。



シェイプ・オブ・ウォーター

 いやこれねぇ、いや好きですよめっちゃ。楽しかったですよ? でも半魚人がカッコよすぎるしイケメン過ぎるし美し過ぎて「異形に惹かれるひとびとのおはなし」ではなく「いやあの半魚人なら割と多くの人が惚れるのでは?」感がどうにも・・・(少なくとも作中世界では彼に美を感じる人の方が多いでしょ)。民主主義に強い半魚人。あとやっぱり猫を酷い目に合わせるのは勘弁。



15時17分、パリ行き

 怪作、という言葉はカンフー・ヨガではなくこっちのためにあったという衝撃。いやね、言いたいことは分かるんですよ。何やってもダメでうだつの上がらない兄ちゃんでも使命と運命はやってくる、それを実装し実行する時は必ず来るっていう。でもじゃあ途中の観光映像(長い)はなんなんだ。なんでしょう、ここまで演出意図というかプロットがわからない(本筋は分かるけどそういう問題ではない、最早)映画は初めて観ました・・・。自撮り棒を使用禁止の場所で使うなオタク。





ブラックパンサー

 王族専用のハッパをやる。正統にして正当な王はアフリカの大地・・・先祖たちのスピリチュアルな霊かなんか・・・そういう景色を観る。けれども彼が観た故郷は、貧困層を詰め込んだようなアパートメント、いつもの家の景色だった。彼は父親が武器を隠していたクローゼットを開けて、いつも眺めていたそれを取り出す。
 はるかアフリカにあるであろう故国を描いた本を。
 側にある武器には目もくれずに。
 いきなりポエミーな書き方して申し訳ないんですが、この場面がこの映画で一番大好きなんですよ俺。ボーズマンもカッコイイがジョーダンがカッコよすぎ悲哀過ぎる。




戦狼 ウルフ・オブ・ウォー

 戦狼2。あれ? この映画1月公開でしたっけ???(ブラックパンサーより後ぐらいに観たと思ってたけどなぁ?) ルッソ兄弟&フランク・グリロの冬兵士一族を使いこなしつつド派手に大暴れしまくる、中国発の大火力快作。後の紅海行動がランボーだとするとこっちはコマンドー(違うかな)。戦車道もバッチリ入ってるぜ。ウー・ジン先生の中国カンフーxモダンCQBx人力スラットアーマーが熱い。最後の諦めないでパスポートが共産党支持じゃなくてウー・ジン先生個人プレイらしい疑惑を知った時は度肝を抜かれ、むしろ共産党から戦狼3に待ったかけられたと知ったので腎臓まで抜かれてしまいました。頼む3やってくれ・・・嫁さん普通に(シカリオ兵士日のベニチオより普通に)生きてんじゃん・・・。




(Netflix)アナイアレーション 全滅領域

これについては何も語りたくありません。辛い・・・。
 風景や森のクマさんはまぁ、とか、最後の格ゲーの練習キャラは笑ったとかはあるんですけど。



ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル

 俺ぁ21世紀になってジュマンジの続編観られるたぁ思わなんだ(素でビックリ)。こういうスカッと楽しめるストレート映画を一年に1、2本は観たいっスよね、って書くとめちゃくちゃ怠惰ですけど、本音だからしょうがねぇ(残りは面白いけど重量級か面白いけど変化球か面白くないかの三択じゃけぇ)。ちょくちょく笑いを挟みながらスルスルと良い話を進めてくの観ると、やっぱこういう大味(って書き方だからよくないんですけど)ハリウッドいいよね・・・ってなる。



パシフィックリム アップライジン

 残念映画。人によって真っ先に上がるダメポイントが違うという恐ろしい一本。つまりそれ、ダメな部分がよりどりみどり満載ってことやろ・・・。
 他人の意見に頼らず俺一人で立ち向かうにしてもですね、マコの扱いが雑すぎるってだけでもうすでにダメだし、博士組だって・・・別に裏切るのはいいんですよ?でも話投げすぎやろ・・・三作目に頼ろうという魂胆で二作目の力(リキ)入れ間違えるの勘弁しておくれ・・・。アクションなんかは「前作と違うことやろう」って気概は良いし点数としても悪くはなかったんですけど、悪くない=前作より高得点かってぇと(好みの問題もあるにせよ)。あとやっぱなんか、なんかこう前作のwktk感が足りないのはなんなんスかね。続編だからっていうだけじゃなくどうにも盛り上がりが全体的に足りない。なんだ。イェーガーへのwktk=ロマンか。前言撤回して他人の感想をお借りしますと、タイミングのズレやフェチズムの不足がそうではないかとも。




レディ・プレイヤー1

 アバターより中身の方が可愛いヒロインってどうなんですか(審議を要請する)。オタク的に嬉しい!ってなる描写とオタク的にもう一声!ってなる描写に挟まれて忙しく、楽しい映画に間違いないのに褒め言葉を探すのにちょっとだけ時間がかかってしまう感じ(時間を少しでもかければバリバリ褒め言葉出るんですけど)。個人的には現実側の風景もメチャクチャ萌え燃えでした。オタク会議やりたいよね・・・。



アベンジャーズ インフィニティ・ウォー

 疲れる。映画的に良い疲れとかではなく純粋に体力的な意味で疲れる。あの大人数でちゃんとドラマ回ってるとか、サノスさんの正気ガイキチっぷりとか色々凄い&面白いところ満載な、そういう意味では間違いなく面白い映画なんですが、時間的にも内容密度的にもとにかく体力をドレインし過ぎる映画で困る。



タクシー運転手 約束は海を越えて

 今年韓国映画そこそこ上陸してたのに割と観逃してて悲しんでいるんですが、とりあえずこれと1987抑えられたのはよかった。いやいいですよこれ。ソン・ガンホ兄貴の親しみやすさ、緩急を適に極めた画、当時の(こう言っては失礼なのだけれど)異様な状況の数々(運動時のタクシーの立ち位置とか)、感情面でも技面でもバリバリ攻めてきて嬉しい。(結果的にifになってしまったことも含めて)最後も泣かせるじゃねぇか。2018年ベスト映画です。






機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星

 ガノタなので納税義務。ポスト艦これ時代では考えられないことですが、基本黒歴史の艦船ってネームドキャラ乗ってるかバイク戦艦以外は簡単にビシバシ沈むのが普通だったんで、宇宙世紀で「戦艦が簡単に沈むか!!」やられた時はビックリした。いやレビル捕縛考えるとこっちの方が自然ではあるんですけど。あとバズ持ちザクの描写が完全に雷撃機・艦攻なのと、艦船がCQSB(近接艦船戦闘)おっぱじめたせいで、戦術描写がかなり艦これになってるので吹いてしまいました。WW2じゃなくて艦これ。最後のキャラ紹介は微妙にGTM思い出しました。



孤狼の血

 基本的に洋画ばっかりで邦画観ないマンなんですが、話題なので観に行ったら想像以上の大傑作で嬉しい(嬉しい)。タクシー運転手に次ぐ2018年映画の雄。昭和末期の広島、暴力も捜査(笑)も容赦を無視して進む感覚、破天荒なガミさん。そして松坂桃李の顔演技、本当に良い・・・。あと俺ピエール瀧について全然詳しくないんですけど、なんかすっかりヤクザ・タイプキャスティングがピッタリ似合う感じになりましたね(昔からこうなんですっけ? アウトレイジが初出ですよね?)。「瀧です」で笑う。笑ってたらキムタクのゲームでもヤクザ役になったのかよ! 軍人が似合う感じ、はローレライ発なんですけど。



リズと青い鳥

 なんなんですか、あの希美=サンのじゃあくな・・・邪悪ポニテや邪悪ムーブは・・・お前みぞれ=サンの気持ちを・・・いやそうじゃないとかむしろそうだとかそういうのは分かるんですけど・・・うう・・・。そういうアレで序盤が一番苦しい映画な気もする。ドラマ動き出してからの方が気が楽ですよ、苦しくてもとにかく機動してるんだから・・・。
 壁になりたいって感想は分かるんですけど、俺は壁になったらラップ音バンバン鳴らして怪奇迷惑千万待った無しなので苦しいです。畜生なんか苦しい苦しいしか書いてねぇなこれ。



犬ヶ島

 忍殺とはまた違った日本3オリエンタリズム映画。ライカ系とはまた違うストップモーション芸で魅せてくれましたね。皮肉や批判としても良い物・・・と思いきや「あれこれよく考えたら民主主義もジャーナリズムもそこまで大して役に立ってなくねぇか?(血縁ぢから・・・」という微妙なツッコミ所が輝いてしまい困る。あとオノ・ヨーコで無駄に笑ってしまった。



ランペイジ 巨獣大乱闘

 いくらドウェイン“ザ・ロック”ジョンソンと言えども生身で巨獣に立ち向かえるのか? キングコングがレジェンダリーで元気にやってる横で、デカいゴリラを銀幕に映しちゃっていいのか?
 できる。できるのだ。
 戦艦(バロウシッ)と同じ「そのゲームをどうして映画化しようと思ったんだ」「あのゲームがこんな映画になるのか」枠の衝撃作。しかもしっかりと面白いし、各キャラも意外と濃いんですよねコレ。地味に特殊部隊全滅映画でもあるし、巨獣特にワニへの愛情やフェチズムが妙に熱い(「ビルに潜り泳ぐ」とかもうスタッフやりたかっただけでしょ)。ジュマンジがストレート快作ならこっちは変化球快作ですな。



ゲティ家の身代金

 ケヴィン・スペイシー代打プラマー様無双映画。リドスコ映画の「異種同士の対峙」が今作では「誘拐犯vs母vs常識外のケチ金持ちジジイ」という変則マッチに。ともすればダラけがちな超長期誘拐事件を「おいおいこれどーすんだ」ってドラマに仕立てられるあたり流石に上手いですよね。あと最後の警報シーンとか妙にエイリアン感ありましたな(なに)。




デッドプール2

 本家×男がどったんばったんするなか(いえローガンは傑作でしたけどよぉ)、こっちが下品に笑いながらも素直に真面目に人種差別とか家族とか描いてて笑ってしまう。何を笑い物にすべきか真面目に考えた映画ってヤツなんですかね。ケーブルがやり直した時に熊のぬいぐるみについてサッと説明してコイン押し付けるところ好き。あのサッって感じが、許すだ許さないだって問題を大上段に構えず、でも真面目にやってる感あっていいんですよ。でもエンディングのデップー無双でなにもかも押し流してズルいw



決戦機動増殖都市

 悲しい・・・。
 いや実を言うと最後のくだらねー痴話喧嘩、結構好きなんですよ俺。「人間しょうがねぇなガハハ!」って感じで。やはり人類は愚かなので、くだらない悲哀が、いくらくだらなくても悲哀として立ち上がってしまうというどうしようもなさが。あとビルサルドの皆さんの「感情などない(感情盛り沢山」とかタニ・ユウコ曹長の意外な巨乳とか、笑ったり楽しかったりする点が絶無でもないし、とにかくこの映画メカゴジラが動けば及第点にはなったと思うんですよ。
 だがそうはならなかった。ならなかったんだよロック。だからこの話はここでおしまいなんだ。
 ・・・しかしこの時、人類はまだ知らなかったのだ。次作「星を喰う者」がもっと酷いことになるとは・・・。





万引き家族

 また重量級映画です。これなぁ、そうするしかなかったひとびとの映画であると同時に、割と家族を「やれている」ひとびとの映画でもあるんですよね。最初のコロッケ買うシーン、いやコロッケ買う金あんなら万引きすんなよ/コロッケも万引きすりゃいいじゃんって言いそうになるけど、そうじゃないんですよ。海行く金あんのかよって言いそうになるけど、そうじゃないんですよ。ブレンパワードのジョナサンいはく「コロッケだよ!海水浴もだ!」というか。言っちゃうと、子供なんか育てなきゃあもう少しだけ、ほんの少しだけでも生活良くなるに決まってて、だから本当は「貧乏なのに子供助けてんじゃねぇよ、なんで”ちゃんと見殺しにしなかった“んだよ」って言うべきなんですよ、べき論で言えば。でもそうじゃねぇだろ、そうじゃねぇだろっていう話(そういう意味でいうとこの映画、実はspec ops the line ドバイと鏡合わせな気もする)。
あっでもやっぱ樹木希林さんはじゃあくな気がする(←



ニンジャバットマン

 バッツ・ミーツ・日本文化。ここで日本文化っていうときに「つまり合体ロボだな」って言い出すガイキチっぷりがたまんねぇぜ!! クレイジー!! こういう脳味噌してる一方でバットマンに対する理解や愛は深いそうで、トリガーのトリガーっぷりが良い方向に炸裂した感じで嬉しかったですね(いや言うても俺悪い方向のトリガーって見たことないんですよね、ダリフラ結局見てないだけとも言うが・・・)。ただキャットウーマンが異様にエロくて可愛いかったのはなんなんでしょう・・・青少年のなんかが危なすぎる・・・。




ブリグズビー・ベア

 オタクとしてはどうしても急所を突かれる格好となってしまい、どうしてもタクシー、孤狼と並ぶ2018ベスト映画候補になってしまう熊。最初に出会えた友達がアイツで本当に良かったし、周囲が本当に優しいから、世界と向き合うこともできて・・・。
 ただしこの傑作、「ルーム」「スイス・アーミー・マン」と同時接種すると本当に胃と脳に悪いのでマジ気をつけろ。



カメラを止めるな!

 ええ、ワタクシこう見えてもミーハー野郎なので話題作はそれなりに観に行くですわよ。これで実際アタリ映画なんだから嬉しいことこの上ない。個人的に一番楽しかったの、前半と後半で登場人物に対する観客の感情が180度反転して、最後はもうグルグル回って回って笑顔になっちまうところですね。あとやっぱ撮影中のドタバタテクニックおもろい。





ハン・ソロ スターウォーズ・ストーリーズ

 不幸な映画だ・・・。いやあの、無頼漢のクライムアクション映画、一種の西部劇としてしっかり面白いんですよこれ。オールデン君も本当に頑張ってるし、地味に「ハンが先に撃った」についてネタを超えたストーリーに消化してる一方、ハンとチューイの出会い設定(これレジェンズ扱いじゃなかったんですか)をうまく料理したりもする。皮肉や冗談抜きにしてオススメできる一本です。でも・・・いや個人の感想文で、映画に向かってかわいそうだ不幸だっていうのは間違いなのかもですが、でもやっぱ不幸だろコレ・・・。あと続編どうすんですかね(ネトフリのヤツにするのか)。ダースじゃないモール、アニメ観てない人 include 俺マジでビックリしましたが。




銀魂2

 うーむ、1に比べるとやっぱ後半の段取りがやっぱ苦しすぎる。前半の壮絶なギャグ(勝地涼無双過ぎる)とか、中村勘九郎三浦春馬の演技とかかなり美事な部分も多いんですけど。あとスモーカー万斉が焦れば焦るほど万斉感出てくるの楽しかったです。でも最後の新撰組ビーム集中砲火はどうにかならんかったのか。




ペンギン・ハイウェイ

 傑作なんですが・・・ソラリスと巨乳と住宅街風景とシュルレアリスム住宅街風景ってお前の好きなもの盛り沢山でいいじゃねぇか!なんですが・・・未だにお姉さんがお姉さんであることに自分の中で整理がついていないのです。すみません作品の良し悪しと無関係なところで・・・。ハリーではないにしても、なんだろう、この(ペンギン号ぐるぐる)。世界の秘密や不思議が貴方にとって魅惑のかたちをとる時、まずもってその理由を疑いなさい、という宗派(レイシア教)なので・・・。




詩季織々

 20年前〜現在ぐらいのスパンで中国の風景(の一部)を切り取って魅せてくれる、というだけで個人的には大興奮でした。いや怠惰なオリエンタリズムだと分かっちゃいるんですけどね、でもやっぱ工場と悪魔合体した校舎で工業学校(ですよねアレ?)とか「うおっ元って本当にYENだし記号も¥なのか!!」とか「ケーキの横に中華料理・・・いや考えたら日本人も似たようなことやってんなガハハ!」とか萌えるでしょ(力説)。あと姉妹の話がかなりモダンかつ百合、っていうと語弊あるんですけど、ビーフン編とテープ編の間にこれスッと差し込んでくるバランス感覚も含めて好きです。





MEG ザ・モンスター

 いくらステイサムといえども生身でメガロドンに勝てるのか? 今やクソ映画〜Z級映画の代名詞と化したサメという「ジャンル」に莫大なチャイナマネーを注ぎ込んじゃって大丈夫なのか?
 できる。できるのだ。
 方々で言われてるように、サメとステイサムをどっちもアゲつつキチンとバトルさせてケリちゃんと着ける、って冷静に考えると凄いことしてますよねこれ。ちのうしすうを乱高下させながらも楽しませてくれる(興奮的な意味とネタ的な意味の両方で)アクション、やたら力(リキ)の入ったステイサムのセクシーシャワーシーン、短い時間vs多めの登場人物ながら各キャラをキッチリ描く基礎体力など、意外と加点法に強い部分が多い。ステイサムのシリアス過去を持ちながらも悩み過ぎずスパッと活躍に入る、でも悩みや人間味がないわけじゃないってバランス感覚もいい感じです。個人的には冒頭の嘘海底科学冒険描写やビークル類にも萌えた。



1987 ある闘いの真実

 タクシーに続く韓国大当たり映画第二弾です。渋い、熱い、そしてタクシー運転手から直結する問題にも関わらず、そこから数年かかってもまだ問題が重くのしかかり続けていたというのも結構際どい。と同時にわちゃわちゃする主体(悪役)が曖昧模糊な何かではなく、怒りと血肉とgdgdを持った梅宮辰夫(違)らおっさん達であり、方々とビシバシぶつかるのがまたゴツい。バランスに物凄く気を使った映画、というのもあるんでしょうけど、悪役が血肉を持ってダイナミックに「圧し」てくるのはやっぱいい映画ですよ(事象としてはよくない)。
 余談ですが、冒頭の「目撃者ができちまっただろうが、目撃者がぁ!」が日本語の「目撃者ができちまっただろうが、目撃者がぁ!」にそのまんま聞こえたのが不覚にもツボってしまいました。あと女子大生の方異様に可愛かったのなんなん・・・。




ザ・プレデター

 ううむ・・・ちょっと個人的な好みとは違った感じでした。「ダメ人間どもがわちゃわちゃ集まって地球の危機、宇宙の脅威プレデターに挑む!」ってのが楽しかったのは事実なんですけど、それってつまりフォーカスがプレデターよりは人間に寄っている気もして、わずかに乗り切れなかった感じです(そういう意味だと一作目はシュワちゃんプレデターを両方上手く立てるというMEG的な快挙を、2は割とプレデター寄りにして面白宇宙ディスカバリーチャンネルとしての威力をそれぞれ稼いでるんですよね)。子供ももうちょい活躍させてもよかったような。あとラストどうすんですかアレ・・・。




若おかみは小学生

 まさかアニメまで重量級で攻めてくるとは思わなんだ。これ原作やTV版があったことを考えると劇場版ガンダムみたいな感じなんですかね(違)。前半の登場人物紹介カット繋ぎのクラッチがっちがちに繋いでく(シフトロックしそう)感じはちょっと笑っちゃいました。でも笑ってられるのはそこまでというか、あとはもう丁寧にドスドスとリバーブロー入れてくるのでゴツい。一筋縄ではいかない、いかないことが大切(おばあちゃんの「普通というのはお客様を見ていない」ものすごい名言じゃないスか)だという話を丁寧ながらもテンポよく打ち込んできて、観客もおっこも楽しく慣れてノッてきたところにアレでしょ。運命とは・・・なぜあんな幼い子に・・・あれ誰も一切悪くない、誰もが優しいのがまたキッツいんですよね・・・。
 そこを乗り越えるドラマってやっぱ凄いんですけど、小学生にそんな凄さを背負わせていいのか、っていう動揺はもちろんあるんですよ。あるんですけど、事象が起きてしまった以上はもう進むしかなく、ならば少しでも良い道を進ませたいね・・・っていうのはどうしてもありますね。
 あと余談ですけど、水領様とおばあちゃんがバッキバキにカッコよく美しいのなんなんスか。ズルいぞ。おばあちゃんの髪の一房だけ染めてる(エクステ、ではないか)のとか。



オペレーション:レッド・シー

 紅海行動。戦狼2に続く中国産戦争アクションにして、あっちがコマンドーならこっちはランボー(違)。もう情け容赦なく避難民も中国軍兵士も死んでいく過酷な戦場と、それを打ち破らんとする中国軍の精鋭を極める練度&装備のガッチガチ殴り合いでお腹いっぱいです。場面転換とそれに関連するアクションが割とCoD:MW脳で、それはネタとして笑ってもいいんですけど、要するにあらゆる場面・シチュエーションで死闘を何度もやるぜ!っていうボリューム&バリエーションの凄さにも直結しており、パクリというより褒め文脈で触れたいところ。あとリアルなのかそうでないのかよくわからない最新装備も萌え燃えです。手のひらドローン爆弾は嘘っぽいけど、ゲーム脳グラップルガンとか駆逐艦からサッとローンチできるUAVとかぐらいは今の中国マジでできる(もうやってる)んじゃね?って気がするんですよね。007のQ発明品的というか。
 あと余談というには大事なことなんですけど、なぜか戦狼2に引き続き戦車道してるのが不思議。いやまぁCOD:MW脳なんだから車輌もあるでしょっていうだけかもですけど、中国戦争映画の「文脈」として「やっぱ戦車は入れるべきだろ」みたいなのあるんでしょうか。



イコライザー2

 マッコールさん血風録第二幕は、一作目よりもググッとマッコールさんの生き方に寄せてきた感じでしたね。まぁ身内の報復だし相手も身内だしな。ほとんど忍殺級の「災害」とさえ言えるマッコールさん、冒頭で前作のおさらいのようなタスクを決めて観客に自己紹介したあと、若者を助けたり仲間を殺されたりしながら上述したように本人の話に進んでいく。自宅訪問とかもう怖すぎやろ。結果、彼を一切舐めていない手練、でもバシバシ死んでいくという地獄絵図と、故郷で安らぎを得たマッコールさんの図が出てきてそらもう大満足ですよ。美術の兄ちゃんも人生のいっときをこんな大災害と過ごせていい経験になっただろう(嘘ではない)。ただ生きるのではなく良く生きること、というおはなしがこうもバイオレンスになるという、一種の痛快さが迸っていた次第です。



スカイライン ー奪還ー

 前日に前作観てから観に行ったんですけど、マジであそこから「シラットでスカイライン星人と戦う続編」作りやがった・・・いやあの、サイバー会内でマジでちゃんとやれてるよって前評判は聞いてたんですけど、いや聞いても信じられないでしょ観るまでこれは(小並感)。上がった予算をドスドスアクションに注ぎ込んだ挙句NGシーンまでブチ混みやがって「ははっ、これがやりたかったんだなぁ!?」って楽しくてしょうがない。方々で言われてたヤヤンさんの強引な参戦ぶりも瑕疵というより笑いどころですしね。話の筋もなんだかんだ言って通ってるし(ここもサ会内で評価されてましたな)、いやイイもん観れましたねコレは。




ヴェノム

 ど根性ガエル「最悪。」ってキャッチコピーで何が最悪かと思ったら特にトム・ハーディコンプライアンス意識が最悪(それ以外は大して悪くない・・・いやトム・ハーディはちょっとダメ人間だけど・・・)(なおヴェノムはいい奴)とか観る前に想像できるわけないでしょ(迫真)。「(ほぼ自業自得で俺の人生が)最悪」。「この力は(割とダメ人間な俺のことも見捨てず親切に助けてくれるので)病みつきになる」。ドタバタバディx異能アクション映画として間違いなく面白い一本でしたけど、ジャンルが割とマジでコメディだったのは素でビックリしましたよ。





(Netflix)人狼(韓国版)

 ネタツッコミ的にもガチ的にも楽しめるある意味贅沢な一本になりましたね。俺実はあの雑ドローン割とネタだけでなく素でも好きなんですよ(それを主題としないアクション映画としてはあんなもんだろ感の丁度良さというか・・・)。メタルマンUIは流石に笑っちゃうけど、とにかくプロテクトギアが暴れ回る実写を今再び観れたことだけでも嬉しいですし、タワーを降りた後の「車越しに携帯電話でやり取り」演出の妙とかめっちゃすこ。
 にしても俺、ケルベロスサーガでまさか「犬の皮を被った人間の」話をするとは思わなかったんで割とビックリしましたし、そういう意味では逆に(外伝的な立ち位置として)アリだよなとも思ったんですよね。タクシー運転手と1987の後にこれでめちゃくちゃ気まずかったし、実際本作の背景にもその辺の気配と現代世相がミックスされてはいるっぽいですけど、そういうバックボーンがあるから「犬になりきるわけにはいかない」という結論にはなるんでしょうね。にしても最後父殺し(死んでない)までやるとはビックリしましたが。
 なお個人的な激推し強火担はもちろん韓国版辺見ことハンさん(ムヨルさん)です。名セリフを言わなかった点だけ減点ですが後はもう最高。頑張れハンさん!



ボヘミアン・ラプソディ

 すんません、Queenはジュエルズの1、2ぐらいしか聴いていなかった怠惰度マキシマムミーハー勢で本当に申し訳ないんですけど、伝記ならぬ伝説・娯楽作としてバッキバキに楽しんでしまいましたし、やっぱり最後のライブ・エイドはどうしようもなく嬉しくなってしまいました。もうこれはどれだけ怠惰と言われようともしょうがねぇ。最高なもんは最高というしかねぇ。
 あ、でも途中のライブ会場地名がギュイーン!!って飛んでくる演出はちょっと笑っちゃいました。あれやっぱ70年代ってあんな感じなんスかね。



星を喰う者

 人類は知らなかったのだ。決戦機動増殖都市以上の惨劇がやってくるとは・・・。
 「金モール」「ゴジラちょっと浮いただけじゃねぇか」「杉田のプロレス実況」「DMM改めFanzaで売ってる催眠音声」など散々な言われようの本作、個人的に一番衝撃的だったのは

俺「途中おしっこ我慢できなくて中座しちゃったんだけど、その間なんか重要な話とかあった? あの、ingressしてるところのアレで、B-29とか黒板とか櫻井が宇宙港で手を引っ張ってる前ぐらいの」
友達「お前の言ってる櫻井宇宙港は2回目で、中座中に流れてたのが1回目」
俺「・・・わざわざ同じようなシーンを? 2回も櫻井がショタの手を引っ張っていたので?」
友達「うん」


 余談ですがこの友、嫁さんにアニゴジ興味ないって同伴断られたそうですが、嫁さんの判断が正し過ぎて俺たちは悲しんだ。
 いやあの、テーマ的な部分とかギドラの超時空ディレイアタック(のアイデアだけ)とかは割と悪くなかったんですけど、映画としてもうそういう問題じゃなくなってますからね。助けてドハディ。医官殿、ガイガンはどうなりましたか。あと俺30歳童貞なんで双子のどっちとヤるかの判断基準がなんなのかさっぱりわかりませんでした(そもそもどっちがどっちだかも途中から完全に分からなくなっている)。




ボーダーライン ソルジャーズデイ

 シカリオ兵士日。前作がメキシコとアメリカから生まれた汚泥にヒロインをズブズブ沈めていく話だとすれば、こちらはメキシコとアメリカ(比較的アメリカ重点)から生まれたgdgdにおっさんどもが沈められていく話。ヨハン・ヨハンソンを喪ってもなお鳴動するBGMを背景にして繰り広げられるgdgdブラック労働が本当に辛い・・・んですが、一方でベニチオの夢女小説登場人物感なんなんですかね。割と笑っちゃうのと、ある意味ではこの重苦しい映画に対するバランサーにもなっているような。あと個人的にはやっぱ「今は麻薬より難民」時代の国境越えのディテールが嬉しかったです。もう難民視点だけでスピンオフ作ってもいいんじゃねぇか、21世紀の大脱走というか。
 しかしベニチオがまさかハインケル状態で普通に生き残るとは思わなんだ。いやあの撃たれた瞬間から「えっもしかしてハインケル?」とは思ったんですけどマジとは。ここまでブラック労働の話してそこで奇跡起きちゃう?っていうのちょっとだけ気になりましたし、そのせいでブラックじゃなくてミルク入ってるコーヒーだよねって感想にスライドしてしまうのが辛い。と思ったら三作目やるのか・・・。
あとボスの娘が異様に可愛いのなんなんでせう。



機動戦士ガンダムNT

 結局、新訳Zで語られた新富野NT論というのは「あるべき理想」の論であって、方法論ではなかった。からだを持って対話をやめない、というのは、からだや生活や生命を傷つけられたらどうするのか、という揚げ足取りに全く、全く意味も抵抗力も持たない。富野御大自身はそのことに自覚的だろうし、だからGレコで本格的にそこへ取り組んでいるわけだけど、当然そこには他のアプローチも存在する。
 だからナラティブは健全なからだと生活を奪われたひとびとの物語だったと言える。手遅れの季節、もはや助けられない人たちをそれでも見放さない話。
 また同時に、奇跡に名前をつけて解析し再現しようとする野蛮さの話でもある。どんな奇跡も現実にあらわれた以上、「当然」人間の解釈と研究から逃れることはできない。その「当然」とそこから生じる弊害を(まぁUCからそうですが)真正面から描いた意義ある一本、ある意味で長谷川クロボン系列と対になるガンダムでした。
 またなんかポエミーな書き方になりましたが、観に行ったら想像以上にツボってしまった次第でござい。ゾルタンとかマジでいい役じゃねぇか。一方で「D装備」「フェネクスはヒロイン」「ヨナもヒロイン」「聞こえているならやめろバナージ君!腕がもったいない!」などのネタ要素にはもちろん笑っちゃいまいしたが。バナージ君割とマグナム厨なんじゃないか。しかしミシェルの作画崩壊は何とかして欲しいところ。




斬、

 ずいぶん剣呑な映画であった。起承転結やハレ・ケを嫌うというか、MGS2的、というと語弊があるでしょうけど、要は「動いたら負け」という話を徹底的に、本当に徹底的にやっているのでとにかく息苦しい。これに比べれば野火はまだ主人公が何かしら動くぶん(そして日本そのものの醜いgdgdな「動き」があるぶん)普通の映画な気がする。その上で「動いたら負け」という結論を死守するためにこそ、「動かないとそれはそれで」という描写も徹底してやっており、ツカシンって本当に真摯で生真面目な人なんだっていうのと、ぶっちゃけ今回本人辛かったんじゃね的な勘ぐりもしてしまう。やってることは普通に鉄男プラス野火そのものなんですけど、進み具合としてここまで来ちまうのかっていう。
 あと演出的には「めっちゃ鳴る刀」の恐ろしさ、最後のみんなスゲー体調gdgdになって山林の中を右往左往する息苦しさなど凄かったですが、後半で雨降り出したときに80年代シンセみたいなのがベンベン鳴り始めたのだけはちょっと笑っちゃいました。なんでやねん。



エヴォリューション

 ドゥカブニーじゃない方。去年映画観逃しのNetflix枠ですが特別に。ってなんですかこの「物凄く嫌な2001年ブラッドボーンSIRENコヴェナントの旅(おねショタ風味」は。個人的には「漂流教室」もちょっと思い出しました(未来人類が8mmフィルムで過去人類の行いを学ぶ場面があるので)。
 この映画、説明不足抽象映画・・・と見せかけて実際は画で割とバキバキ直喩〜直写しており(いやそらしてない部分もありますけどよぉ)、思ったよりぐぇえ〜ってなるタイプでしたね。双子の場面とか生理的に結構キツかったッス・・・。これねぇ、雑瓶詰めな雑コヴェナント(というか雑エイリアン4?)とか、双子にしたってブツが直接水面に出てくるのは逆に大丈夫なんスよ。そうじゃなくてあのお腹に・・・のカットがねぇ、あの瞬間風速が辛い。善のおねショタvs悪のおねショタなどと言っている場合ではない。ホラー映画やグロ映画というとまた違うんですけど、嫌なものを観たい人にはオススメです(?)。



ウィンド・リバー

 いやぁこれも重苦しくてキツかったですね。あの地域に押し込まれてれば荒みもするでしょってのはあるけど、でもそれが犯罪者になっていい理由には(当然)ならんよなともいう。それで銃撃起きるときはぐっちゃぐちゃのgdgdんなりますからね。お前らそんなに気楽に警官撃つんかいって一瞬ビビりましたけど、ある意味それぐらい荒んでんだよ!!ってことの証左でもあるんでしょうねアレ。救いはないんですか?お前が自分で自分を救うんだよ!(救えないこともあります)って、そらそうだけどキツいやろ・・・。あとラストの「知るか。私だって教わっていないんだ」も背景とか考えるとなかなか息苦しい話です。
 余談ですけどこれまた終盤、ジェレミーが病院で言うセリフって、要するに人類が都市を必要とした理由そのものなんですよね。これはこれでまた作中の土地問題と、って話題がグルグルしちまうな。




ドラゴンボール超 ブロリー

 まさかブロリーでこういう話になると思わなかったぜ。かつて絶対悪の象徴だった男が、実際はほんのわずかなボタンの掛け違いで・・・という新解釈。実を言うとこれ新というかドラゴンボール本来解釈みたいな感じで、要するに鳥山明としては「闘争本能それ単体は残虐さと直結しない」という考えがあるんだろうなってのと「戦うこと、インフレすること、もっと強ぇヤツに出会うこと自体が冒険である」という神神理論の直系なんですよね(一方で邪悪さの存在そのものを排除してるわけではなく、フリーザはめっちゃ邪悪でしたな)。結果として現れた新ブロリー と仲間たちはかなり魅力的で、めっちゃ嬉しいと同時に動揺もある映画でした。あとやっぱりアクションはスゲェ。派手なカメラ使いから細かい技・戦法の流れまでガッツリ楽しませてくれます。しかし女性陣が異様に可愛いのはなんなのだ。